こころちゃんは最近、イライラや悲しみに振り回されてかなり疲れているようです。今日は、少しでも楽になりたくて、カームさんに話に来ました。
最近、イライラしたり悲しくなったり…気持ちが不安定で疲れちゃう。イヤになっちゃうよ。
それはつらいね。よかったら、イライラしたときや悲しくなったときのことを少し思い出してみようか。どうしてそんなにイライラしたのか、覚えてる?
う~ん、最近だと、家に帰る直前に用事を頼まれて、帰るのが遅くなっちゃったときかな。すごくイライラしちゃった。
それは大変だったね。こころちゃんが『家で過ごす時間』を大切にしているから、イライラしちゃったんだね。感情って、こうやって自分にとって本当に大切なものを教えてくれるんだよ。そして、大切なものに気づいていくと、実は自分の強みも見えてくることがあるんだ。
強み?
そう。たとえば、イライラしたのはこころちゃんがしっかり自分の時間を管理したい、という力を持っている証拠なんだ。感情って、自分の中にある強みを教えてくれるヒントでもあるんだよ。
ポイント1
感情は自分の強みを知るヒント
怒りや悲しみ、不安などの感情は、ただの気持ちではなく、自分の強みを知るヒントになります。感情に向き合ってみると、自分がどんな場面で力を発揮できるタイプなのかがわかりやすくなります。
感情 | 見つかる強みの例 |
---|---|
怒り | 正しいことを守りたい、正義感がある |
悲しみ | 相手の気持ちを理解できる、優しい気持ちがある |
不安 | 物事をしっかり準備する、慎重に考えられる |
嫉妬 | もっと成長したい、前向きに努力できる |
怒りや悲しみが、私の強みにつながっているなんて考えたことなかった!
そうだね。たとえば、こころちゃんが悲しいときには「どうしてこんなに悲しいのかな」と考えてみると、強い思いやりの心に気づけるんだよ。
ポイント2
感情を感じたら『どうして?』と自分に問いかけてみる
怒りや悲しみ、不安などの感情を感じたときには、「どうしてこう感じているのか?」と自分に問いかけてみましょう。強みにつながる自分の本心が見えてきます。感情の背景にある強みを意識することで、「自分には正義感がある」「リスクを管理する力がある」など、その力を前向きに活かしやすくなります。
「どうしてかな?」って考えるだけで、意味があるの?
うん!そうすることで、今まで気づかなかった自分の良いところや得意なことが少しずつわかってくるんだよ。こうやって感情から「強み」を見つけると、少しずつ自信もついてくるからね。
まとめ
感情はただの気持ちではなく、あなたの中にある大事な強みを教えてくれるヒントでもあります。普段感じる怒りや悲しみ、不安といった感情が、どんな強みに結びついているかを知ることで自己理解が進み、今まで気づかなかった自分の良さに気づくことができます。
感情を通して自分の強みを知るためのポイント
感情の背景にある強みを見つける
怒り、不安、悲しみなどの感情の裏に、どんな強みが隠れているかを意識してみましょう。
感情を通して自分に優しく向き合う
感情の理由を考え、強みに気づくことで自分に優しく接することができ、自己理解が深まります。
感情を通して自分の強みに気づくことで心が軽くなり、自分らしさをもっと発揮できるようになりますよ。
Calm
この会話で使われている心理学的アプローチ
この記事は、感情知能(Emotional Intelligence, EI)とポジティブ心理学に基づいています。
感情知能の研究者であるダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)の理論では、感情の理解と活用は自己成長やリーダーシップに不可欠なスキルとされています。また、感情は自己理解を深め、行動力や共感力といった強みを発見するための手がかりになるとしています。
ポジティブ心理学の分野では、ネガティブな感情もポジティブな側面からリフレーミング(視点の転換)することで、自己成長の材料に変えることができるとされています。ネガティブな感情を理解し、それを強みに変えることが、心の健康と自己成長を促す方法として効果的です。
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