こころちゃんは、何かに挑戦しようとすると「どうせ私にはできない」と感じ、自信を失っているようです。今日は、なぜ「できない」と思ってしまうのか、カームさんに相談しに来ました。
最近、何かをやろうとするたびに「どうせ私にはできない」って思っちゃうんだ。始める前から諦めちゃって…。
それはつらいね。でもこころちゃんが本当にできないわけじゃないんだよ。そう思ってしまうのは、過去の経験や周りの影響が関係していることが多いんだ。
周りの影響?どういうこと?
たとえば、これまでうまくいかなかったときに、周りからそう言われたことがあると「自分はできないんだ」と思い込んでしまうことがあるんだ。それが心の中で無意識に繰り返されるようになって、何かをする前から「どうせできない」って感じるようになってしまうんだよ。
ポイント1
「どうせできない」と思うのは、環境と過去の経験が影響している
「どうせできない」と感じてしまう気持ちは、過去の経験やこれまでの周りの環境が大きく影響しています。特に、予期せぬ失敗が続いたり、他人と比べられることを多く経験してきた場合、「自分には無理だ」という思いが強くなってしまいます。でも、その思いは、あなたが本当にできないわけではなく、ただ自分の力を正しく見ていないだけかもしれません。まずは、過去の経験が今の考え方に影響していることに気づくことが大切です。
もう「できない」って思うのが当たり前になっちゃって…。変えられる気がしないよ…。
うん、わかるよ。でも、今は「できない」っていう考え方がパターンになっているだけなんだ。だから、少しずつ気持ちを変えることを始めてみよう。
気持ちを変える…?
たとえば、最初は簡単なことから始めて、『できた!』という小さな成功を積み重ねていくんだ。そうすると、少しずつ「できるんだ」って自分の力に気づけるようになるよ。
ポイント2
自分に合ったペースで進めることで、自分の力に気づける
「どうせできない」と感じるときは、無理に大きな目標に挑戦しようとするのではなく、自分に合ったペースで、まずは「自分にできること」から始めてみましょう。小さな成功を積み重ねることで、自分の力に気づき、振り返ったときに自分の成長を実感できるはずです。焦らず、目の前の一歩を大切にしていきましょう。
小さなことでも、ちゃんと自信ってつくのかな…。
もちろんだよ!最初は「できた!」って思える小さな成功から始めていこう。焦らずに、一つずつ積み重ねていくことで、自然と「できるんだ」って自分を信じられるようになるよ。
まとめ
「どうせできない」と感じてしまうのは、過去の経験や環境の影響で、無意識にそう思い込んでいる場合が多いものです。しかし、過去があなたの未来を決めるわけではありません。自分にできることを少しずつ積み重ねていけば、今まで気づかなかった自分の力に出会うことができます。焦らず、自分のペースで進めていきましょう。
諦めそうなとき前向きになれるポイント
「どうせできない」と思う理由に気づく
過去の経験や環境が「どうせできない」と考えるパターンを作っていることに気づきましょう。また、それが自分の本当の力ではないことを理解することが大切です。
少しずつできることから始める
無理に大きな挑戦をせず、自分ができることから始めてみましょう。成功体験を積み重ねることで、自信を少しずつ育てられます。
「どうせできない」という気持ちは、過去の習慣に過ぎません。自分に優しく、小さな成功を積み重ねていけば、きっと自分の本当の力に気づける時がきますよ。
Calm
この会話で使われている心理学的アプローチ
この会話は、自己効力感(self-efficacy) と 認知行動療法(CBT) に基づいています。
自己効力感 は、心理学者アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)が提唱した理論で、「自分にはできる」という信念が、行動の成功や失敗に大きく影響するという考え方です。小さな成功体験を積み重ねることで、自己効力感が高まり、「できる」という感覚が強化されます。これにより、挑戦に対して前向きな姿勢を持ち、結果的に自信を高めることができるとされています。
一方、認知行動療法(CBT) は、ネガティブな思考パターンに気づき、それを少しずつ肯定的なものに変えていくプロセスを重視します。「どうせできない」という考え方も、認知行動療法のアプローチによって、自分に合ったペースで思考を柔軟にし、ポジティブな行動につなげていくことができます。この方法は、過去の経験や環境によって形成されたネガティブな思考パターンを修正し、より健全な心の状態を保つために効果的です。
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